どうも、三毛猫でございます。前回の紹介を書くまでにけっこう間が空いた後は、立て続けに書きたくなるもんですね。
このたびはdancer in the darkについて。
この映画を見たのは私が中学か高校に入る前。主演は、世界的に有名なミュージシャンであるビョークで、彼女の音楽に興味を持つきっかけになった作品でもあります。
この作品だけは、他のドラマ映画と違い、いろんな所が異色です。
演出
音楽
撮影描写
そしてエンディング
ひどいくらい、異色。まあこんなこともふくめ、感想など述べていきますとしますか。
■まず、突然ミュージカル調になる
この映画の最大の特徴。ストーリーとしては、ビョーク演じる主人公の想いが時おり、いきなりミュージカルとなって表現されます。そこが、とても楽しいですね。主人公は盲目ながら工場で働いてるので、機械の音やまわりのいろんな音が「ガーガー、ガコン、プシュー」と聞こえると、それがたちまち音楽になってしまうんですね。主人公セルマがそんな音楽を想像すればミュージカル突入!
とても見てて楽しい描写であります。
音楽もビョークが手がけているので、ビョークファンは絶対見るべき、という前に見てますよね、当然。
ただ、タイの映画のようにミュージカルの場面はそう多くないので、フツーの映画好きも楽しめます。もちろんミュージカル好きにもオススメ!
■撮影描写が半端じゃない
これは、賛否両論。いわゆる映画らしいカメラワークではありません。ホームビデオのような、少しぶれのある、斬新といえば斬新ですが、見づらいっちゃ見づらいので酔う人もいるかも。ただ、この手法によって、ストーリー全体に緊張感が生まれてるのは事実。まさに自分自身がその場にいるような、そういった緊張感を感じやすいように撮影してあります。実際かなり息を呑む場面もあります。
ストーリー自体、後半になるにつれて非常に深刻で息が詰まるものなので、このカメラワークのせいで余計に苦しくなる・・・泣
結論としては、映画全体の雰囲気を撮影描写で決めて、視聴者は感情移入してしまいやすいので、素晴らしい効果ではあるが、見てる側はいろんな意味で少ししんどくはなるかもしれない。
演出はというと・・・
⇒ミュージカル部分以外のBGMがほとんどないのが特徴。これもホームビデオ感で緊張感丸だしです。これも息が詰まる原因ですな。
■エンディングとストーリー
あえて言わせていただきますと、きつーいエンディングです。涙もろい方、ハッピーエンディングが好きな方、注意が必要です。まあでもこれがこの映画のよさでもあるかなとは思います。といいつつ。すっごく好きな映画ではありますが、
二度と見たくない
のですよ。ストーリーが悪いとか、つくりが浅いとかじゃないなくて、強烈に心に残るので、見なくてもおなかいっぱいなのです。
総合演出 ★★★★★
音楽 ★★★★☆
ストーリー ★★★★☆
総合 ★★★★☆
ただし、もう二度と見たくないです。