監督:ジェイコブ・チャン
今回は実写のものなんですが、実は前回紹介した「雲のように風のように」と原作者が同じだったりするんですね。知らずに見てました笑。それを知っていると、墨攻の世界観が雲のように風のようにとよく似ていることにピンときます。
世界観が似ているということで、舞台は、やはり中国の戦乱の時代(三国志というわけではないようです)。中国の戦国時代(紀元前5世紀~3世紀)に活躍した儒家(創始者:孔子)とは相異なる思想を持っていた「墨家」からきているようです。 ですが、実は前回の「雲のように風のように」も同様で、墨攻も史実とは関係なく、完璧なオリジナルのストーリーのようです。そういったこともありストーリーにも魅力ある部分は多いのですが、一番の見所は主人公の、カリスマ性が特に際立つのキャラクターでしょう。一言で言ってしまえばヒーローなのですが、ストーリーがそんな単純じゃないので、結構はらはらします。
上映当時のCMやパッケージにも書いてありますが、「一万人の軍勢相手にたった一人で立ち向かう」主人公のカリスマ的戦術はストーリーにひけはとらないでしょう。イメージで言うと、ホームアローンシリーズで、ケビンが知恵を絞って泥棒たちを追い払う、そのスケールを巨大にしたような・・・。もちろんコメディー要素はまったくといっていいほどないんですが、そんな敵を蹴散らす爽快感のある場面もあります。なので、そのアクションシーンなんかも見所のひとつでしょうか。
そんなオススメをする墨攻ですが、注意点。ホラー映画ほどじゃないですが、描写がエグイ場面もあったりします。そういうの苦手な人は注意。戦争ですから人たくさん死にますので・・・。
なのでアメリカ映画みたいにヒーロー万歳!のラストではなくて、ちとしんみりはしますね。でも、どこか心温まるそのストーリーは、オススメする最大のポイントです!
ちなみにウィキペディア引用ですが↓
1991年 - 『墨攻』第104回直木賞候補作に
1992年 - 『墨攻』『陋巷に在り』で、第4回中島敦記念賞受賞
直木賞候補作ってw
知らなかった私がはずかしいです・ω・。なので今回もストーリーはお墨付き!
ストーリー ★★★★★
アクション ★★★☆☆
歴史観 ★★★★☆
総合 ★★★★☆
by 三毛猫
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