2009年10月16日金曜日

カイジ 人生逆転ゲーム  (映画レビュー)

監督:佐藤東弥
主演:藤原竜也


10月10日公開の「カイジ 人生逆転ゲーム」見てきちゃいました!ってことで今回は、DVDではありせん。これから映画館に行こうかという人にも参考にしてもらいたいと思います。ネタバレ少ししちゃうかもしれませんが、少しなのでご了承を。
ちなみに、今回は原作の見所がどれほど表現されているかで基本的な評価をしましたが、映画化は原作を100%表現する物でもありませんし、原作を知らない人もいると思います。なので、評価は人それぞれということで見てください。


もともとオススメ映画を紹介するサイトにしたんですが、今回、私にとってカイジがあまりにも(酷評ですが)酷かったので、私のレビューを載せておくことにしました。特に原作コミックの心理戦等を期待している人にはオススメしないです。理由は下記に・・・。




  • 元々の原作「賭博黙示録 カイジ」の見所とは

この映画を評価するにあたって、原作は大きな基準です。ちなみに、カイジシリーズはコミックでは黙示録、破戒録、堕天録とシリーズが続いていきます。本作は、その中の「黙示録」の初めから最後までを2時間余りに凝縮しています。
原作コミックの見所を次に挙げてみます。()の数字は原作を10として、本作がどれだけその部分を表現しているかの指標。

  1. 自堕落なカイジが賭博(ゲーム)で追い込まれていく中、閃きや常等理論をめぐらし、切れる頭を武器に、 ただのゲームだと思わせる賭博を、心理戦として勝ち抜いていく姿(何故か頼もしく見えたりもする)。・・・(2)
  2. 金に物を言わせ好き勝手に人を扱う帝愛(に限らずとりあえず敵全般)を、カイジの頭脳や作戦により壊滅状態に追い込む、その痛快感。・・・(4)
  3. だけどやっぱり自堕落で終わり、どこか失敗するカイジ。・・・(7)

  • 映画ではどの様に表現されてるのか?(一部ネタバレかも

重要な部分がこの上記3点(だと私は思います)。少なくとも私はこういう部分が好きで見ています。その上で、映画で大体再現された部分と言えば、3番目の項目くらいだと思います。


1番目の項目ですが、本作の中でそれが重視されたゲームは、最後30分のEカード勝負のラスト1ゲームぐらいで、あとのゲームはそういった絡みは見られません。ただ単調にゲームをこなす感じに見えてしまい、原作でのリスクを考えた駆け引きや、その緊張感が全く感じられないのがほとんどのような・・・。
また、ゲームをしてる最中に、「生きろ!生きるんだ!」とか「金に物を言わせるより、人間思いの方が価値がある」的な事を連呼されても、カイジってこんな文句ったれだっけ?と疑問も・・・。終始そんな場面があり、その部分が原作より誇張に表現されている気がして、カイジが泣き落とししているようにしか思えないとも・・・(厳しくいえばですが)。確かに原作にもそういう場面はありますが・・・。演出の仕方の問題でしょうか、その辺は分からないんですけど。

2番目の項目は、若干疑問に残る点が・・・。原作と同じく、最後は利根川が撃沈するんですが、途中、あり得ないだろうと言わざるを得ない交渉があっさり決まったりとか・・・話の繋がりがしっくりこない気がしましたね。帝愛側に限らず、カイジの敵(地下労働の班長とか)への反抗理由があいまいだったり、所々、理屈通ってるか?とかつい考えちゃいました。

ただ、人選はかなり良かった!藤原竜也は置いといても、利根川役の香川照之は意外にしっくりハマってて良かったし、遠藤(原作では男)役の天海祐希が女としての魅力たっぷり、演技がすんなり作品に馴染んでました。
所々のオチはまあ妥当ってところ。天海祐希さんの演技力とその魅力が後押しってことで、酷評になりますが評価はこのくらいです(↓)。


ストーリー・場面構成 ★★☆☆☆
人選★★★★☆
原作の見所の表現★☆☆☆☆



総合★★☆☆☆

by 三毛猫



一応DVDの予約してるみたいです。この評価は酷評ぎみにしたので、個人で確かめてみるのもよいかと。↓




ちなみにこんなのもあったんで載せときます。↓

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